医療制度の限界??
こんにちは。
姫路市神屋町にある、やくし整骨院・整体院です。
国民皆保険制度とは、保険料をそれぞれの健康保険組合に納めることで、病気になった時の医療費の負担を減らすというシステムです。
この制度のおかげで、高額な医療費も個人が負担する費用は少なくて済み、国民の誰もが安心して医療を受けることができています。
このシステムは、現在のように少子高齢化社会を迎えるまでは機能していました。
しかし、現在はどうでしょうか?
高齢者が増加の一途をたどる現在、窓口負担金は段階的に引き上げられ、医療費は常にひっ迫しています。
このような現状に、抜本的な改革がなされることはなく、町の診療所は高齢者で溢れています。
私は、接骨院を営んでおりますので、その立場から申し上げますが、接骨院での保険診療は、骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷という、いわゆる急性の怪我に対してのみ認められており、慢性的な肩こりや腰痛などで保険診療行うことは認められていません。
しかし、一部の接骨院では、肩こりなどの慢性痛に対しても保険診療を行っており、不正な保険請求を続けています。
これは明らかな違反行為なので、不正請求を行う接骨院はもちろん、こういった事実を知りながら保険診療を受ける患者さんも取り締まりの対象になるのは仕方のないことだと思います。
そして、接骨院での保険診療を望む声は、高齢の患者さんに多く見受けられるのです。
高齢者が悪いというわけではなく、接骨院での保険診療をきちんと説明しない接骨院の側に責任はあります。
しかし、患者さんの側もダメなことはダメと認識していただきたいのです。
慢性的な肩こりや腰痛は、根本的な問題(姿勢の悪さなど)に目を向けなければ、再発を繰り返すだけです。
そして、痛みが再発すれば、また接骨院で保険診療を受ける。
1人1人のその行いが「チリ積も」となり、医療費のひっ迫につながっていく事を考えて欲しいのです。
慢性的な痛みは、根本原因を改善し、予防していけば再発を防ぐことはできます。
この話は、接骨院に限ったことではなく、医療界全体に通じる問題だと私は思うのです。
安心して医療が受けられる国民皆保険制度は優れたシステムですが、時代は移り変わり、現在では多くの問題を抱えています。
実際、病院へ行くことが日課になっている元気な高齢者もいます。
こういった問題点を改善していくには、病気を予防することに意識を向け、病気になったら病院で薬をもらえばいいという安易な考えを改めるよう、意識改革を実行していかなければならないと思います。
患者さんの側の意識改革だけではなく、病院側も不必要な薬を出さないなど改めるべき点はたくさんあると思います。
先日も同じような記事を書きましたが、予防に対しての意識の差は、数年後、体の変化として確実に出ます。
健康でいるために予防をするのは自分のためですが、1人1人の意識の持ち方を変えることは社会全体の利益につながっていきます。
失って初めてわかる健康の有難さ…とならないよう、病気にならないカラダ作りを始めていきましょう!
そして、次世代に負の遺産を残さないためにも、古い慣習や価値観は改めるべき時ではないでしょうか。
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