寝ているのに寝た気がしない
よく眠れない原因の一つに、枕の高さが合っていないという可能性があります。
高さの合わない枕で毎日眠っていると、首や肩にストレスがかかります。
枕の理想の高さとは?
枕の理想の高さは、仰向けの時は「耳」「肩」の高さが一直線になり、首のカーブが自然にできる高さがベストです。
横向きに寝た場合も同じで「耳」「肩」が真っ直ぐになる状態がベストです。
横向きの場合は、肩の高さがプラスされるので枕のサイドはやや高めにしましょう。
枕の高さは個人によって好みが分かれます。
「低い枕がいい」
「高い枕の方が違和感がない」
しかし、理想の高さで寝たときに違和感がある人は、今まで使っていた枕の高さに身体が慣れてしまっている可能性があります。
その枕を使い続けると、やはり身体には負担がかかってしまいます。
枕の高さが原因で起きる不調
《頭痛》
合わない枕を使い続けると、頭痛の症状が現れることがあります。
枕の高さが合わないと、首が圧迫され、血流が悪くなります。
血流が悪くなることで、脳に十分な血液が供給されず、酸素や栄養不足となります。
合わない枕を長期間使い続けることで、首にゆがみが生じます。
ゆがみは、血管だけでなく神経の圧迫も引き起こします。
神経が圧迫されると、交感神経が優位に働きます。
通常、睡眠時には副交感神経が優位になり、脳や身体は休むのですが、交感神経が優位になると、常に脳や身体が起きている状態になります。
そうなると脳や身体が休まらず、寝ているのに徹夜しているのと同じような状態になってしまいます。
この結果「頭痛」が起こるのです。
《肩こり》
枕の高さが合っていないと「肩こり」も起きます。
肩こりを解消するためにマッサージをしたり、湿布を貼ったり…
でも、なかなかよくならない…という経験はないでしょうか?
「肩こり」は姿勢や骨格のゆがみが原因の場合もありますが、枕の高さが合ってないと「肩こり」の原因になるのです。
合わない枕を使うことで、首や肩の筋肉に過度の負担がかかり、首から肩の筋肉に余分な力が入ります。
この余分な力が筋肉を緊張させ「肩こり」に繋がります。
一日中、力こぶを作っているイメージですね。
《いびき》
いびきをかく人のイメージは「太っている人」「体格がいい人」という印象があると思います。
実はいびきの原因は、太っていたり、体格がいい人だけではなく、鼻炎などの持病を除き、枕の高さが合っていないことが原因となっている可能性があります。
特に枕が高すぎる人は注意が必要です。
高すぎる枕だと、首が曲がり気道を圧迫してしまいます。
気道が圧迫されると、空気を吸う量が減り、より多く空気を吸う為にいびきをかくようになるのです。
枕を選ぶポイント
枕の硬さ…
硬い方がいい方、やわらかめが好きな方、それぞれの好みで選んでいいと思います。
ただし、あまりに柔らかすぎる枕はNGです。
頭が沈み込んでしまうので、頭を支えるという目的を果たさなくなります
枕の素材…
そば殻、綿、ビーズ・・様々な素材の物がありますが、これもお好みでいいと思います。
枕の高さ
これが一番肝心です。
仰向けに寝た状態、横向きに寝た状態、それぞれの高さを誰かに確認してもらいます。
自分で確認するのは難しいので、誰かに手伝ってもらうことをオススメします。
*最近では、枕を購入するとき、店員さんが枕の高さを確認してくれるサービスもあるようです。購入の際には確認してみてください。
「肩こり」「首の痛み」でお悩みの方
合わない枕のせいかもしれません。
お身体の状態を確認させていただいた上で、枕が原因であると思われる場合、お使いの枕をご持参ください。
枕の高さ、枕の硬さなどが、合っているかどうか確認いたします。
どのような枕がいいのか?アドバイスもさせていただきます。
物販は行っておりませんのでご了承ください。