知っているようで意外と答えられない?!〜整形外科と接骨院の違い〜②
こんにちは。
姫路市神屋町にある、やくし整骨院です。
今回は前回の続きからのお話です。
その前に、痛みに関しての違いを先に説明したいのですが、先に述べた急性の外傷と、いわゆる肩こりや腰痛などの慢性的な痛みは、痛みの原因が違うので、もちろん治療法も違ってきます。
急性の外傷については、骨折ならギブスを巻く、捻挫ならテーピングなどで固定するなどの治療が急性期には必要です。
急性期を過ぎると、血流を良くして回復を図るために、痛みのない範囲で動かしていくリハビリや、損傷部位の回復を図るための超音波療法やハイボルテージ療法などの電気療法を行います。
慢性痛の場合は、原因の多くは姿勢の悪さからくる「骨格の歪み」です。
こういった慢性痛に対して、急性の外傷と同じように、例えばコルセットを巻いたり、テーピングなどで固定してしまうと、血流がさらに悪くなり、かえって症状を悪化させることもあります。
慢性痛で痛みが酷い場合に限り、コルセットなどで固定することもありますが、常時固定されたままだと、筋肉は正常ではない方向へ引っ張られたまま固定され続けるわけです。
慢性痛は治るどころか、どんどん悪化することは想像に難くないと思います。
慢性痛を改善するには、姿勢の矯正を始めなければなりません。
そのためには、骨盤矯正、骨格矯正などの矯正術が必要ですが、こういった施術は最低でも20分~30分の時間を要します。
そして、接骨院というのは、こういった矯正施術であったり、物理療法とよばれる電気療法を得意としています。
ただし、接骨院では、このような慢性痛の改善にかかる治療に関しては、健康保険は適用されないのです。
つまり自費での治療ということになります。
(すべての接骨院で矯正施術や物理療法を行っているわけではないので、注意が必要です)
患者さんの立場になれば、健康保険を利用すれば窓口負担が少なくて済む治療を望むのは当然のことです。
パート3へ続く