むち打ち症状は後から来る?冬の交通事故ケアの大切さ

こんにちは。
姫路市神屋町内ある、やくし整骨院です。

「むち打ちは後から来る」という話をきたことがあると思いますが、実は科学的・生理的な理由がしっかりとあります。

特に冬の事故は、寒さによって症状が悪化しやすいため、初期のケアが非常に重要になります。

今回は、なぜ痛みが遅れて出るのか、そして冬ならではの注意点をまとめました。


1. なぜ「後から」痛みが出るのか?

事故直後に「どこも痛くないから大丈夫」と思ってしまうのは、体の中で2つの現象が起きているからです。

  • アドレナリンによる「麻酔状態」
    事故という非日常的な衝撃とパニックにより、脳内では興奮を司るアドレナリンが大量に分泌されます。
    これが一時的に痛覚を麻痺させるため、重い怪我をしていてもその場では気づけないことが多いのです。
  • 炎症が広がるまでのタイムラグ
    むち打ち(頸椎捻挫)は、首の筋肉や靭帯が引き延ばされて起こる損傷です。
    この傷が炎症を起こし、痛みや腫れとして自覚できるレベルになるまでには、**数時間から数日(2〜3日後が多い)**の時間がかかります。

2. 「冬の事故」が特に怖い3つの理由

冬に交通事故に遭った場合、他の季節よりも症状が長引いたり、悪化したりするリスクがあります。

  1. 寒さによる筋肉の硬直
    冬は体が冷えて血流が悪くなるため筋肉が強張っています。
    その状態で衝撃を受けるため、首や背中へのダメージが深くなりやすいです。
  2. 神経の過敏化
    気温が低いと神経が過敏になり、事故による痛みをより強く感じたり、重だるい倦怠感が続いたりすることがあります。
  3. 気圧の変化(雪や雨
    冬の天候不良(低気圧)は、自律神経を乱します。
    むち打ちの二次的な症状として、めまい、吐き気、頭痛などが天候に左右されて出やすくなるのも特徴です。

3. 放置するとどうなる?

「少し違和感があるだけだから」と放置するのは禁物です。

  • 慢性化・後遺症のリスク: 適切な処置をしないと、数年経っても「雨の日に首が痛む」「腕がしびれる」といった後遺症に悩まされる可能性があります。
  • 賠償の手続きが困難に: 事故から時間が経ちすぎると、その痛みが「事故のせい」なのか「私生活のせい」なのかの証明が難しくなり、保険金が支払われないケースもあります。

4. 事故後にすべき「冬のケア」

万が一事故に遭ってしまったら、以下の行動を徹底してください。

  • 自覚症状がなくても整形外科へ
    事故後1週間以内に必ず受診し、医師の診断を受けてください。
  • 当日の入浴・マッサージは控える:
    炎症が起きている時に温めたり揉んだりすると、翌日の痛みが激増することがあります。
    数日間は安静にしましょう。
  • 痛みがある場合は、病院or整骨院で治療
    痛みを放置すると後遺症に繋がるため、すぐに治療をしましょう。
  • 保温に努める
    冬の冷気は最大の敵です。
    マフラーやカイロを活用し、首周りを冷やさないようにしてください。

まとめ

むち打ちは「事故の瞬間に痛くない」のがむしろ一般的です。

特に冬は、症状の回復を遅らせます。

軽い接触であっても「冬のダメージは深い」と考え、早めの受診と徹底した保温を心がけてください。

交通事故でお困りの方は、お気軽にご相談ください。

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