薬に慣らされすぎな現代人

こんにちは。
姫路市神屋町にある、やくし整骨院です。

体に不調が起きた時、病院に行けば薬を処方されます。

しかし、その薬の多くは症状の緩和が目的とされていて、病気そのものを治すわけではありません。

病気は、自分自身の自己治癒力によって治っていくものであり、薬はその手助けをしているにすぎません。

「抗がん剤」のように「ガンという病気」の原因である「ガン細胞」に直接アプローチするような薬を除いては…の話ですが。

腰痛や肩こりに使用する「湿布薬」についても、鎮痛成分によって痛みが緩和されているだけで、痛みの原因が改善されたわけではないのです。

ここに、大きな勘違いが存在しています。

「湿布薬を貼っていたら治ったのですが、また痛みがぶり返して…」と言われ、来院される患者さんはたくさんいらっしゃいます。

「湿布薬」で腰痛や肩こりは治りません。

むしろ「湿布薬」で痛みをごまかしているうちに、症状はさらに悪化することもあります。

腰痛や肩こりだけではなく、睡眠導入剤や便秘薬なども同じことです。

悩まされている症状を緩和させることが目的の薬を多用したり、長期間服用し続けることは、かえって体を痛めつけることにもつながっていくのです。

しかし、病院に行けば薬が処方され症状が一時的に緩和することから、病気は薬で治るという変な誤解が生じているように思います。

薬は上手に使えば、不調を治していくのに役立つ有効な手段です。

しかし、使い方を間違えると症状を悪化させたり、体を痛めつけてしまうこともある「諸刃の剣」であることをもう少し真剣に考えなければなりません。

そして、姿勢の悪さが原因で発症した腰痛や肩こり、膝痛などを治す薬はないのです。

慢性痛は、長年積み重ねてきた「姿勢の悪さ」「体の使い方」「バランスの悪さ」などが原因なので、その原因に対して根本的な改善を施さなければ、一時的に痛みが緩和されたとしても何度でも再発を繰り返します。

それを続けていると、体は年々老化するわけですから、行きつく先は「骨が変形してしまう」ことになります。

腰が曲がってからでは、もうどうすることもできないのです。

自分の体を根本的に改善していくには、根気と努力が必要なのですが、薬に慣れすぎた現代人の感覚では「手軽に」「すぐに治る」ことばかりを求めるのです。

病気になっても打ち勝てるよう予防に取り組んでいくとともに、薬との上手な付き合い方を心がけるようにしましょう。

慢性痛でお悩みの方は、自分の姿勢の悪さが原因かもしれないということに意識を向けてみてください。

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